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入院生活 2013年6月3日 

2013年6月3日(月) 晴れ

(この記事は、入院中に書き留めておいた備忘録メモをもとに記憶をたどり、退院後にまとめた手記です)

入院生活2日目。昨夜は2時間おきに体温と血圧を測定、4時間おきに採血のたびに起こされ、身体はシンドイのにまるで眠れない時間を、ただただ耐えるしかありませんでした。朝6時、起床時刻に室内照明が点灯される。8時には朝食・・ベッドの背もたれごと起こされて食事。睡眠不足もあって、頭がクラクラ。病院食はおかゆと細かく刻んだおかず・・これは噛んで、消化してということすら、心臓に負担をかけてしまうから、ということへの配慮らしいです。体調の問題と、味の問題とで食が進まない。それでも何とか時間をかけて食べ切りました・・早く回復するためです。朝食後に胸部レントゲン撮影がおこなわれましたが、そのとき取り外された心電図計測用の電極・・終了後に再貼り付けされましたがシールの粘着力が低下してすぐに剥がれ落ちてしまい、そのたびに計測機器がピーピーとうるさい。しばらくして看護師さんが新しいものに貼り直してくれて、アラーム問題は終息しました。


【絶対安静】

昨日は急性心筋梗塞を発症し、病院へ運び込まれて緊急手術という、これまでの人生でもっとも大きな危機を迎えた一日になってしまいました。術後、集中治療室(ICU)の個室という、もっとも高い警戒レベルで「絶対安静」にて看護されることになりました。

「絶対安静」という単語の意味・・国語的にはもちろんわかっているつもりでした。しかし、みずからそれを初めて経験してみて、そのスゴさを実感することになりました。すでに持っていた「絶対安静」のイメージとは、「部屋から出てはいけませんよ」ぐらいのことでした。しかし、今回自分が課された「絶対安静」とは、「ベッドから降りてはいけません」「自力で起き上がることも許しません」というものでした。

ですから基本的にはベッドに横たわり、天井をながめるだけ。ICUには余計なものが置いていないし、持ち込んではいけないことになっています。テレビも無い、携帯電話は使用禁止。雑誌や書籍も持ち込めません。ベッドから離れられない以上、自分で管理できない貴重品などは持ち込めません。文字どおり、身体ひとつでベッドに横たわり、天井をながめるだけ。

同じ姿勢を続けていると、腰が痛くなってきます。そういう時は寝がえりを打てばいい訳ですが、これがなかなか容易ではないのです。左手首はカテーテル挿入の傷口を止血するため圧迫固定中・・曲げてはいけないし、身体の下敷きにしてもいけません。右手首は手術準備のときから点滴ルート(管)が入っているため、こちらも下敷きにはできません。鼻には酸素供給のチューブ、尿道には排尿用のチューブ、右脚の鼠蹊部の固定は解かれたものの、動かすと傷口が痛みます。だから寝がえりと言っても、少し腰を傾けて浮かす程度なのです。

午前中に「下(しも)まわり」の洗浄がありました。おむつを取り外し、下半身スッポンポンにされて、ぬるま湯をかけられ、濡れタオルで拭き上げられる・・病気で動けないから仕方がないこととは言え、非常に恥ずかしい。大のおとなが受ける恥辱・・しかしその介助作業をしてくださる方には感謝しなければなりません。こんな大変な仕事、今の自分にはできそうにありません・・身内が相手でもイヤかもしれません。

午前中、両親が見舞いに来てくれました。病室がICUということもあり、長居が許されません。少し話をして、着替えのパジャマ1着とタオル、水筒などを持ってきてくれた。パジャマはまだ着られないなぁ・・チューブが3本、身体に付けられたままですし、おむつも着けていますし、何せひとりで起き上がることもできませんので・・しばらくは病院が用意してくれた浴衣のような前合わせのワンピース衣を借りておくことにしました。

何もできないことについては、思いのほか耐えられるということが、自分でも驚きました。ヒマつぶしなどなくとも、天井を見つめて物思いにふけっているだけでも、不思議とつらくはないのです。ただ、身体がダルい・・

ダルいと思ったら、熱が出ていました。38度台の後半・・点滴に抗生剤が追加されましたが効果なく、熱は下がりませんでした。充分に寝がえりを打てないことから来ていた腰痛が、ここにきて悪化・・カゼをひいたときの関節炎のようにズキズキと痛みます。熱があるからか・・発熱の原因を探るため、通常は1本である定時採血のうち1回は2本となりました。腕と手首に針を1本ずつ・・今日は1日に5回の予定だったはずの採血は、1回追加で6回となりました。左腕に注射針の刺し傷がどんどん増えていく。そしてまた、眠れない夜がやってきます・・2時間おきの体温と血圧の測定、4時間おきの採血。

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